ジョン・ダウランド:ラクリメまたは7つの涙
John Dowland: Lachrimae, or seven Teares figured in seven passionate Pavans
1.昔の涙 Lachrimae Antiquae
2.新・昔の涙 Lachrimae Antiquae Novae
3.ため息の涙 Lachrimae Gementes
4.悲しみの涙 Lachrimae Tristes
5.偽りの涙 Lachrimae Coactae
6.愛する者の涙 Lachrimae Amantis
7.真実の涙 Lachrimae Verae
【曲目紹介】 今年、生誕450年を迎えるジョン・ダウランド(1563-1626)は、エリザベス1世時代のイギリス出身の作曲家及びリュート奏者で、彼の作曲したリュート伴奏による歌曲「流れよ、わが涙」(flow my tears)は当時ヨーロッパ中で大流行し、その人気を受けてダウランド自身が1605年に「ラクリメまたは7つの涙」として器楽曲に編曲している。7つの曲にはそれぞれタイトルがつけられており、美しい下降音形による旋律を用いて、様々な涙の形が描かれている。この曲は、400年の時を超え現在でも人気が高いが、7曲が一度に演奏される機会は意外に少なく、今回の全曲演奏は貴重な機会ともいえよう。一度聞いたら忘れられない美しいラクリメの旋律を、哀愁を帯びたヴィオラ・ダ・ガンバの音色でどうぞお愉しみ下さい。